大阪府にぎわい創造部 環境ビジネス・アジア展開プロジェクト事業可能性評価委員会 第1回委員会内容

第1回委員会内容
開催日時:平成19年7月2日(月)13:00〜
開催場所:大阪府 本館特別会議室
2.平成19年度の有望案件(地域・ジャンル)の選定
平成19年度の対象地域とテーマは次のとおりに選定された。
(1)
対象地域:中国遼寧省(瀋陽市、営口市ほか)
テーマ:河川(遼河)環境改善のための工場排水処理
内容: 中国遼寧省の沿海地域は、政府の重点開発プロジェクトである「五点一線」事業により重化学工業地帯の整備が進められている。30年計画で、06年7月から沿岸埋め立て工事の第1期が始まり同地域には既に3箇所の汚水処理場が建設されており、進出企業は工場排水処理施設の設置が義務付けられている。今後、この地域には日系を含む外資系企業の進出が予想されており、工場の有害物質排水や有機系排水の処理に関する技術・製品、サービスが求められる。
現状: 遼河上流の営口市、瀋陽市、遼陽市等では汚染対策の専門部局を設置し監視を強化しており水質は改善されつつある。
- 90年代の観測では水質汚染レベルは「5」(最低数値)
- 3年前からはレベル「4」の観測箇所も出てきている
汚水処理装置や水質検査装置などの環境機器の需要が急増。しかし、日本の環境技術・製品は優れているがコスト高。中国の環境に合わせた製品、サービスの開発が求められる。
(2)
対象地域:ベトナム(ホーチミン周辺)
テーマ:河川(サイゴン川)の水質改善
内容: ベトナムにおいては、主要河川の下流域で汚染が深刻化している。上流域では比較的清浄であるが、中下流域では生活排水と工場排水のために一部で著しい汚染となっており、政府は対応策を進めている。工場排水では、主要工業である食品、繊維、製紙等から発生する高濃度の有機系排水や染料由来の着色排水の処理が未整備であり、生活排水については、一部の住宅では浄化槽が設置されているものの大半は垂れ流しの状態。
現状:
- 汚水処理に関して、一般的な処理(活性汚泥法、接触酸化法、凝集沈殿法)は定着してきたがランニングコストが高いため、所定の運転がなされていない例が多数。
- 電力の供給事情が良好ではなく、停電の多発や相対的に割高な電力コストのため、水処理施設の省電力化が求められる。
- 嫌気性処理は、ランニングコストが安いうえにエネルギー回収も図れるので注目度が高まってきているが、一部のモデル事業にしか採用されていない。
- 好気性処理は活性汚泥法が主流だが、ベトナムの工場はそれほど規模が大きくないので、コンパクトで低コストの処理が求められる。
3.プロジェクトの進め方 次のようにプロジェクトを進めていくことが決定された。
(1)現地調査の実施(具体的な環境課題、求められる技術等)。
(2)現地調査と並行して、大阪府内の中小企業が保有する技術(シーズ)を調査する。
(3)調査によって入手した情報を整理して、現地にて商談会等を開催し、大阪企業とのビジネスマッチングを図る。